中小機構 モール活用型 EC マーケティング支援事業募集

海外レポート

ドイツGERMANY

1.EC市場の特徴

 ドイツ政府は「インダストリー4.0」の下、近年デジタル化を推進するものの、あくまでも「産業のデジタル化」振興に主眼が置かれており、一般市民の生活面でのデジタル化は必ずしも進んでいません。
 ECを通じた買い物総額は年々増加傾向にあります。また、衣類や嵩張る生活用品・雑貨が中心で、実店舗でも買い物が盛んに行われています。

消費傾向

ドイツ人の特徴として、合理的かつシンプルな嗜好。

 合理的な生活を好むことから物欲は決して高くなく、生活上必要最小限の買い物に留める傾向にあり、衣・食・住のうち住まいに時間やお金をかける国民性である。
 地元愛が強く、馴染みの店を応援する気持ちが先行するため、同商品・同価格であれば実店舗で購入する層も多い。
 個人情報保護には敏感で、オンライン上での個人情報入力は慎重になると考える人が多く、それを理由に買い物を躊躇する人も少なくない。
 少子高齢化に伴い、スマートフォンやタブレット端末と比べ従前通りパソコンでのオンラインアクセスでの購入が多い中、ソーシャルメディアやSNSなどを活用した近代的なマーケティングを導入するECサイトは増えている。
 高齢層のほか、特殊なジャンル等こだわりの強い消費者はカタログ販売を通じた購買が根付いている。

配送・物流

配送までは2日以内が原則。ドイツ固有の返品ルール対応として、後払い制度も多い。

ドイツ人は配送期間に対するこだわりが強く、原則翌日または2日以内でないとかなり印象が悪くなる。
 他方、返品ルールは比較的穏やかで、最短でも2週間まではよほどの理由がない限り無償で返品可能としているECサイトが多い。ドイツ固有の後払い制度も多い。ミュンヘンにある日系企業の店舗では返品金額が平均月5,000ユーロ、返品率は日本の10倍の例があるなど、EC事業者は返品リスク、クレーム対応を充実する必要がある。

※物流課題について

決 済

従前通り現金またはカード決済が主流。後払いなどドイツ固有の支払制度もあります。

 ドイツでは商品受け取り後の請求書払い(後払い)制度が決済手段として広く行われている。
 電子決済は欧州で主流のPayPal程度。スマートフォンやアプリを活用した電子決済は無く、現金及びカード(クレジットまたは銀行デビット)決済が主流である。

※中小機構では、中小企業が抱えるECに関する課題に対応できるパートナーを紹介しています。
https://ec.smrj.go.jp/advice/

2.現地売上上位ECモール

①Amazon

開設年 1998年
運営企業 Amazon.com, Inc.
URL https://www.amazon.de/
商品構成 総合
会員数 3,121万人
アクセス数 4,564万/月
売上高 1億850万ユーロ(2016年)
出店・出品方法 基本Amazon Japanと同じ
出店費用 0.99ユーロ/取引+品目別手数料(Single)
39ユーロ/月(Professional)
決済(手段、手数料) ○手段:①クレジットカード、②ギフトカード、③銀行デビット、④代金引換、⑤Amazonメンバー専用口座支払い
物流(配送方法、配送料) 〇方法:外部物流業者に委託
○配送料:各社基準による
プロモーション
(メニュー等)
宣伝広告:スマホアプリ、SNS、メール配信
顧客・出店者対応(コールセンター、クレーム対応等) コールセンター、クレーム対応等、アフターサービスは全てAmazon側でサポート

②eBay

開設年 1998年
運営企業 eBay
URL https://www.ebay.de/
商品構成 ドイツ国内の人気カテゴリー
自動車用スペアパーツ、家具、衣料品、電子機器、バス&キッチン、照明関連
アクセス数 2,554万/月
出店費用 19.95/月(eBay store)
出品手数料:0.15~0.35/
決済(手段、手数料) PayPal、クレジットカード、デビットカード、代金引換
顧客・出店者対応(コールセンター、クレーム対応等) 対応窓口あり

③Rakuten

開設年 2010年
運営企業 Rakuten International (UK籍企業の子会社)
URL https://www.rakuten.de/
商品構成 総合
商品数 4,000万点
会員数 230万人
アクセス数 476万/月
EC関連事業売上 9万ユーロ(2016年)
出店・出品方法 EUで登録された法人であること
出店費用 基本料金:
①39/月(月間売上100?)、
②299/月(月間売上500?超)
+品目別手数料:①5~9%/月、②3%/月
決済(手段、手数料) ○手段:①クレジットカード、②電子決済(PayPal、PayDirekt、giro pay)、③銀行振込み、④代金引換(Barzahlen)、⑤後払い(rechnung、giro pay)、⑦楽天ポイント支払い
物流(配送方法、配送料) 〇方法:外部物流業者に委託
○配送料:各社基準による
プロモーション
(メニュー等)
宣伝広告:スマホアプリ、SNS、メール配信、メディア(TV、雑誌、新聞、ラジオ)、看板広告
顧客・出店者対応(コールセンター、クレーム対応等) コールセンター、クレーム対応等、アフターサービスは全てRakuten側で24時間サポート

3.現地代行会社

①Uhura

会社名 Uhura
創業年 1997年
URL https://www.uhura.de/
事業内容 ○ECサイト立上げ支援(一括代行管理、組織設立運営、市場調査、マーケティング戦略、サイトデザイン、試運転など)
○ECモール紹介サービス(提案、代行、フォローアップ)
○コンサルティング(サイト運営・改善、サイトデザイン、データ収集・分析、自動化など)

②Magnalister

会社名 Magnalister 親会社:RedGecko GmbH
創業年 2005年
URL https://www.magnalister.com/
事業内容 〇ECモール紹介サービス(提案、代行、フォローアップ)
〇ECサイト構築支援(モール専用ソフトの開発・導入支援)
〇コンサルティング(サイト運営・改善、サイトデザイン、データ収集・分析、自動化など)
※当初はeBayサイト専用ソフトの提供販売。

4.越境ECでの購入商品の傾向

●上位は「衣類・アパレル・靴・装飾品」「家電・PC・スマホ等」「玩具・趣味用品」となっています。

5.日本製品に対するイメージ

  • 技術性が高く(機能面を含め)洗練されている。
  • 平均的に高価だが高品質である。
  • 伝統工芸品や職人の精神・作り方を代々大切にしている。
  • 伝統的なデザイン・モチーフが用いられる一方、モダンかつスタイリッシュなデザインも豊富。
  • 質素かつ無機質な色味も多い一方で、カラフルなものもある。
  • 繊細過ぎ・凝り過ぎて実用的でないがギフトに向いている。

<越境ECに関する各種専門家の掲載サイト>
越境ECに関してお困りの方は、EC活用支援ポータルサイト【ebiz】よりご相談ください。
・中小企業のためのEC活用支援ポータルサイト【ebiz】
https://ec.smrj.go.jp/advice/

〇越境EC 出店代行・サポート
・株式会社コンパスポイント
https://compass-point.co.jp/
・エスプールロジスティクス
https://logi.spool.co.jp/
・株式会社プリンシプル
https://www.free-principle.jp/
・ジェイグラブ株式会社
https://www.j-grab.co.jp/

〇物流代行・サポート
・株式会社ロケーションズ
http://www.locations.co.jp/
・富士物流株式会社※ヨーロッパでの在庫保管をお考えの方
https://www.fujibuturyu.co.jp/service/oversea/europe.html